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黒兎月ですよっと
 
光輪の町、ラベンダーの少女 レビュー

2010-06-28 Mon 23:21Σヽ(゚∀゚;)トウコウ
名高い車輪の世界観を次ぐ本ソフト。
期待半分、不安半分といったところですが、さてそのできは?
そんなわけでレビューいってみましょうか!



概要

タイトル:光輪の町、ラベンダーの少女
メーカー:あかべぇそふとつぅ
公式ページ:http://www.akabeesoft2.com/lavender/

lavender02.jpg


ジャンル:ヒューマンドラマADV
原画:有葉、憂姫はぐれ
シナリオ:渋谷ハヤト
音楽:tiko-μ
歌:片霧烈火、Zwei、彩音

ルート:5ルート
プレー時間:15時間程度
選択肢:あり



初夏。
都会にある普通の町だった。
おれ――宗介――は、つまらない学園生。
平凡な進学校に、とくに取り柄もない四人がいる。
隣に住む幼馴染(もちろん朝起こしに来る)
ロゥーリーなボケっ子(もちろん動物と会話しだす)
金持ちのツンデレ(もちろん金髪ツインテール)
ド近眼の風紀委員(もちろんメガネをかけたら……)
ベタな連中に囲まれながら、なにをするでもなく毎日を過ごしている。
これはもう、ドタバタ学園ラブコメディに違いない。
パンチラしか期待していなかったおれやあんたの前に、
しかし現れてしまったのだ。

「私だって、泣きたいんだ……」

長い、黒い、髪が、悲しみに、揺れる。
ヒカルと名乗った少女は、めちゃめちゃ強かった。
強いのに、弱かった。
みんな、一人だから、もろかった。
だからおれは、おれたちは、絆を求めた。
求めて、しまった……。
ラベンダーの香りが、ほのかに鼻をくすぐった――。


公式ページSTORYより引用

※以下ネタバレ注意



シナリオ

まずは一発、端的な感想を


名作に一歩届かない良作!


それがこの「光輪の町、ラベンダーの少女」という作品をよく表す言葉かと。


そんなわけで、個人的には非常に惜しい作品だったのではないかと思う。
ただ少なくとも、近年ではコメディ系に傾倒してきたあかべぇの作品の中では、
名作といえる部類には入っているとは思います。



まずはシナリオの構成について軽く触れておきましょう。
本作品は4章構成で、各ヒロインルートはスタッフロール後の後日談が違うって程度の差です。

流れ的には
1章:ヒカルがやってきて変わる日常や各ヒロインとの出会い
2章:ヒロインとの絆を深め剣術部をつくるまで
3章:剣術部合宿&セツナたちとの対決である剣術大会、そして明らかになる主人公の……
4章:マコトとの決着&ヒロインとの後日談

と、上記のような感じです。



んで、名作とまでいえない理由はいくつかあるのですが、自分でここが大きなと思う点として

竜頭蛇尾であること
男の登場人物描写


の2点が大きいかと思いました。

前者についてはシナリオの流れを見てもらうとわかると思うのですが、
前半はもはや「スポ根」ものっといって差し支えない内容。

ここまで不満点を強調している感がありますが、竜頭蛇尾、
つまり終わりに関しては思うことがあるけど、
前半の剣術部に関するエピソード~車輪っぽい設定が出てくるまでに関しては
かなりいい線をいっていると思う。

さて、ここでOPムービーの話にちょっとなってしまうのですが、ムービー内で

みんな、一人だから、もろかった
だからおれは、おれたちは、絆を求めた。
求めて、しまった……。


というシーンがあります。
正直なところ、本作をやる前に期待を最高に上げてくれたのはこのシーンでした。

そして、この「求めて、しまった……」云々に関しては、
すっご~~~く良く描写されていたのではないかと思います。
いや、マジでここに関する展開に関しては素晴らしい。見事に意図しているとこにはまった感がある。


絆を求めるがゆえの歪んだ優しさ、
友達であるための嘘、
勝ち続けなければならないということ、
目標と手段のはき違え、


などなど、要は剣術部のメンバー集めの際に描写されるものです。
それぞれの足りないもの、間違ったものを補って本当に絆を求めていくプロセスは良い。

個人的にはレイカとアキナのエピソード、あなたの目標なんてその程度、
って感じのことをいうところがよかったね。


そして、本当に良い点はこの「求めてしまった絆」から「本当の絆」に変わっただけで収まらず、
「本当の絆」になったゆえに生じてしまった問題が出てきたことですね。

ズバリ、本作品でのどんでん返しにして一番盛り上がったところではないだろうか。
前半だけだと車輪と同じ世界観である必要性をこれっぽちも感じないのですが、

ここにきて、なるほど!っと思わせる展開になります。
主人公の変な行動の理由や、マコトという存在があきらかになり、
ドキドキワクワクが止まらないわけです。


っが!!


この後がちょっと頂けなかったかな~っと。
なんといいますか、いい感じにストーリー展開が加速してきたのに、
加速しすぎたあまり深いエピソードまで書ききれていない感じ?

あっ、あれだ!
必要十分条件の必要条件満たしているけど十分条件みたしてないみたいな。


特別高等人や義務など車輪の設定を踏まえる必要性などは感じられるのですが、
逆を言えばそれだけ。そして、前半のシナリオ量と比べると後半がだいぶ短いです。
ここらへんにもっと力を入れるだけでも、もっと良作になったと思うのですがね……

そして、後者の男の登場人物描写について。
これには関してはなんか薄いな~っと感じられたんですよ。

唯一よかったのはマコト。頭角を現すのは後半だけなのに、登場が遅れる理由がちゃんとあり、その限られた時間の中ですごくキャラが立っていましたしね。
ただ、これを味わうには車輪をやっていて世界観を知っているのが必須ですけどね。


さて、一方薄いと感じられた理由ですが、
行動のもととなる考えとの結びつきのギャップですかね。

学園長は当初、唯我独尊のごとく冷徹に物ごとを決めてくわりにはコロッ心変わりしちゃうし、
過去の心境変化の描写に関してもっと詳しくあっていいと思う。

三田さんはわりと好きだが、無駄にハイスペックすぎる設定のくせに
そのことや現在の立場に関する背景みたいなのがほぼない。

まぁ、ここらへんに関してはエロゲで脇役の男が輝くのはどうよ?って問題もありますがねw


上記を差し置いて微妙だったのが、主人公。
ん~男キャラだけど、物語において敵役と並んでこいつが、輝かしくないのはどうかと……

確かに特殊な過去ゆえに歪んでいたりするところがあるのは致し方ないかもしれませんが、
どうも自分的にはこいつ深く考えて行動してないよな~っと思うし、
なんだかんだで自分勝手じゃね?という印象が物語を通してぬぐい切れない。

主人公はもっと芯の通った男であって欲しかったかな。


以上、シナリオ感想なり。



キャラ

今作で一番良いと思ったのはレイカ。

正直これはかなり意外だった。
やっ、確かに自分は金髪ツインテールってポジションのキャラ好きになることが多いんですが、
大概はあくまで「好き」であって「良い」と思うことはあんまりないんですよ。

んで、どこが良かったかといいますと、
少なからず何処かしら歪んでいるメインヒロイン達の中で唯一、
己というものをちゃんと理解しており、芯としたものを持っているように見えたことですね。

それはわがままで自分勝手なものを支えている背景のことだったり、
アキナの選挙結果、孤島においてはるかが落ちた時のエピソードだったりです。

さすがレイカと名のつくお嬢様は違いますね!
……まったく関係ないっすねw

後は、メインどこではないが樹が良かったね。
うん、あんたいい脇役だったよ。しかも、かなりキュートじゃないか!
いや~さすが元気系!!


良かったキャラは置いとくとし、他のメインキャラも結構いい感じには味を出しています。
ここらへんに関しては可も不可もなく。セツナと愉快な仲間達に関してもそんな感じ。

贅沢言えば、メイン中のメインってオーラを出していたヒカルにはもっと良いシナリオが欲しかったな~



CG&立ち絵

CGに関してはもうGood!の一言。
有葉さんの絵はよく見ているけど、憂姫はぐれさんの絵をじっくり見ることになったのは、
本作品がはじめてだと思われる。しかし、これはかなり自分好みの絵だわ……

今度からもっとチェックしようと思った今日このごろ。

贅沢言えばもっとCGに枚数が欲しかったかなっと。



音楽&映像関係

BGM関係に関しては良くも悪くもなく。
……なんかこの感想多いな自分w

一方、主題歌、挿入歌、ED歌は良い!
この中で特にピックアップするならば主題歌の「ラベンダーの純然」ですね。

ゆったりした感じの曲なのですが、すごく味わい深い曲。
おかげでOPムービーをなんど見たことか……

そんなわけで、OPムービーに関してもお勧め。
ただ、本編やって思ったけど
ラベンダーってあんま作品の主旨と関係ないよね


後、vs星雲学園戦で流れる「メフィストフェレスも黙示」も良い。
これはシーンもシーンってだけあって、かなり盛り上げてくれました。



まとめ

最初にも書いたけど名作には一歩届かない作品。

しかし、よく言えばかなりの良作。
車輪の続編とかそういう感じに期待しすぎると物足りなく思えるかもしれませんが、
そこらへんのしがらみを考慮しなければここ最近の中ではかなり上位に入る作品。

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