黒兎月ですよっと
 
アルテミスブルー レビュー

2011-03-24 Thu 01:29Σヽ(゚∀゚;)トウコウ
今年度はエロゲ的に素晴らしい年になりそう!
そんなわけで、自分では期待の高い作品の一つアルテミスブルーをプレイ!!
飛行機野郎たちはどんな物語を見せてくれるのか!?



概要

タイトル:アルテミスブルー
メーカー:あっぷりけ妹
公式ページ:http://www.applique-soft.com/sister/products/artemis/index.html

20110322_01.jpg


ジャンル:ハートフル・ライトSFコメディ
シナリオ:井上啓二
原画:浅海朝美
メカニックデザイン:ikki
SD原画:桃飴こもも
音楽:Miyaji
歌:3曲(Barbarian On The Groove/真理絵、Barbarian On The Groove/霜月はるか、Barbarian On The Groove/古都美珠)
CG:137(差分除く、SD込み)
BGM:33曲

プレー時間:21時間


西暦2060年代の初頭。
西暦2040年に起きた謎の天変地異『大変化』によって、
高度500フィート(150m)異常の飛行が不可能になった世界。
高度500フィートから宇宙に達するまでの飛行不可能高度を、
パイロット達は『アルテミスの処女膜』――絶対に破れない膜と呼んでいる。
東京湾に建設途中に放棄された第三新東京国際空港、通称『江戸湾ズ』は、
現在日本国内にいくつか残った飛行機野郎たちのふきだまりの一つ。
航空法により地上上空での飛行が禁止されている世界で、
『飛行機野郎』たちは、それでも各種飛行艇を乗りこなし、
非合法な仕事を含む航空運輸業を営んでいる……

『田島ハル』はもうすぐ20歳の19歳。
明るく真面目で礼儀正しい努力家で、
物心ついた頃から『空』と『パイロット』に憧れてきた飛行艇大好き少女。
ハルは持ち前のガッツを発揮し、高校卒業後単身渡米、
『サンディエゴ』の航空学校に2年間留学、見事『飛行艇のライセンス』を取得した。
晴れて帰国後、ハルは『副操縦士』として就職するため、
『江戸湾ズ』にある航空会社、『久保航空運輸』に面接にやってくる。
そこには、かつて『高々度限界突破挑戦機開発計画・イカロス』で、
『アルテミスの処女膜』を破りかけた伝説のテストパイロット、『桂桂馬』がいた。

『ライトスタッフ』な大人たちに囲まれて、新米パイロット、ハルの成長物語が始まる!



シナリオ

ドラマ性が高く、飛行機野郎の想いが熱い!!


いや~自分の中では発売前からめちゃくちゃ期待度が高かったこの作品ですが、
見事に期待に答えてくれましたよ!!むしろ予想以上だったかもしれん。
ってか、作品のまとまり具合としては今までプレーしてきた中でもトップクラスに入るわ。

んで、この作品の印象を端的に述べるなら、ドラマ風味なエロゲ。
エロゲとしては異色な点を持つ作品ゆえに出せた味があり、かつ完成度が高く高評価です。
ただ、好きになる人は少ないんじゃないかな~と思う。

自分的にポイントとかなっと想った点は↓こんな感じ
・女性が主人公であること
・登場人物のほとんどが大人
・選択肢も分岐もない一本道であること


まず一点目、女性が主人公であること!
さりげにこれがこの作品をやろうと決めた最大の要因だったりする。
そして、この作品でもっとも味を出すことに貢献した要素だと思う。

なんていいますか、主観が女性だから出せる味、作品の輝くところがあると思うんですよ。
アリーに見せる母性的な愛情、亜希子の桂馬対する深い想いへの畏敬の念、
桂馬へのこみ上げる複雑な思いetc…

桂馬が主人公であれば、そんなハルの表だったところしか見ることができなかったと思いますし、
彼のようなヒーローっぽいキャラは内面を描写しきらないからこそいい味が出るってもんです。
またエロゲでは良くある無個性な男キャラが主人公だったら、
ハルの揺れる恋心や桂馬の存在に対する見方が別なものになってしまったと思いますからね。



二点目、登場人物のほとんどが大人。

つまりみんな人生経験が豊富!ってのはちょと誤解をまねくか?
少々特殊な人間(テストパイロット、10歳でMIT卒業など)が多いってこともありますが、
背景設定的なところに重みを感じるため、物語性が深まるってこと。

そして周りがそんな人ばっかなため、ハルとの対比もおもしろい。
ハルがそんな「大人の態度」をとる人たちにあこがれたり、若さある行動をとったりなどね。
また、その浮いた感が逆にまわりの人間に新しい活力を与えたりするのもGood!



ラスト、選択肢も分岐もない一本道であること。

キャラではなく、物語を楽しむ作品ではこれ重要だと思うんですよ。
別に完全な一本道とまでは言いませんが、ルート入ったらかなり話が異なり、
また中途半端なend(死亡endやtrue end以外)にならないことは重要だと思う。

これなら物語を読み進める上で余計な横槍が入らないので、じっくりのめりこむことができる。
もちろんこれは、物語に無駄がなく話がキレイに繋がっていてこそ価値があります。
その点この作品はよかった。




ってか、冷静に考えたらとりあげたポイントは一般的なエロゲに相反することばっかですね。
だからこそ味があるともいえますし、王道じゃないからこそ好き好きはかなり人による
かもしれませんね。




キャラ

味があるキャラばっか!!


シナリオのよさはこれがあってこそでしょう。
伝説のテストパイロット、高々度限界突破挑戦機をほぼ独力で設計した天才、
出稼ぎの不法滞在者、6歳でアメリカから一人で来た少女などなど。

ってかバトルものでもないのに、普通の人ほとんどいねぇ!
おかげで田島家の方々がまぶしいw

それはおいておくとし、こんな設定的にも濃いキャラ達が
物語上でも遺憾なくその持ち味を発揮してくれるんで、シナリオが盛り上がらないわけがない!

ガッツリ書きたいとこでもありますが、ガチで書くと長くなるんで
メインキャラの中でもお気に入りどころを短くかつわかりやすく感想書きましょう。



田島ハル

本作の元気担当!バカ正直でウブなところが愛嬌です。
料理、洗濯などの家事全般、アリーの面倒見たり、副操縦士もこなしたりと
何気にハイスペックな娘。

物語全般を通していろんな困難にへこまされたり、戦ったり、
はたまた理想と現実とのあいだで葛藤したりと、見てて飽きないですね。



桂桂馬

やさぐれ具合が半端ないですが、やるときはやります!……いろんな意味で。
ポジションからぶれない人で、やさぐれ具合からのギャップ、
一度心に火がついた時の熱さなど、見所が多いですね。

物語の中心となるハルを良く導きもするし、
かき乱したりもしたりと物語に刺激を与えてくれます。



星野建夫

マジで出来杉君。いや、こいつはホントすげーわ。
普通に仕事における能力、女性関係含む人間関係、
またテストパイロット(正確にはエンジニアだが)としての熱さも見せつけてくれたり、
ハルとの関係ではやんちゃさ具合も感じさせたり、最後は……な感じで終わるなど好青年すぎる。

最初は噛ませ犬とまでは言わないが、微妙な立ち位置になるかと思っていたのに、
この人ないと普通に物語が劇的になりませんね。ええ。



久保亜希子

近年稀に見るほど思考が古い女性。
7年以上も想い続け、桂馬が他の女性と関係を持とうが揺らぐことなく、
彼が熱い魂を持った飛行機野郎であり続ける限り彼を愛しているっと、ぶっちゃけ一途すぎです。

しかも盲目的な想いではないのもGood!過去の桂馬を知っているからこそ傍にいますが、
「いつまでも好きでいると思わないことね」的なことをいったり、
停滞や落ちることは許しても上を目指すことを諦めさせないなど、彼女も熱い想いを秘めています。



ジョン・ジャック・リドレー

桂馬と並んで空に対する熱い想いを持った一人。
軌道エレベータが完成間近になり、高々度限界突破機など人々からも時代からも
置き去りにされるなか、いつか返り咲くであろう桂馬のためだけに黙々と準備を進める。

天才にも関わらず普段は周りのキャラの濃い仲間たちに押されぎみったり、
あまり目立たずペリカンを整備していたりなど影が薄い感があったりもしますが、
桂馬を支えるメンバーの一人として外せないキャラですね。



アリソン・カーペンター

通称アリー。今作唯一の幼女!
登場当初はやたらと「できた」子なので微妙ですが、
打ち解けてからの彼女の天使具合は半端ないです。さすが江戸湾ズのマスコットキャラ的存在!

後半は振るまく愛嬌、ハルの大切な存在となったことなどから存在を無視できないキャラになります。
ここ一番で見せるハルへの理解、江戸湾ズへの想いなどが見所ですね。




すごいザックリですが話の中心にいる存在のキャラについて触れてみました。
正直全然表現しきれてないと思うのですが、ちょっとでも雰囲気が伝わればと想います。




CG&立ち絵

原画は浅海朝美さん。普通にいい絵だと思いますよ~
表情は非常に豊かですし、CGの枚数等不満はないです。

それ以外でも飛行機関係のCG、SD等メカ系からかわいい系までございます。
まぁここら辺に関しては公式ページチェックしてくださいなっと。




音楽&映像

曲は作品のイメージあったものが多い。
スローライフ(まんまBGM名でありますが)、飛行機野郎たちのたまり場酒場、
はたまたコメディ色が強いものなど色々あって作品を盛り上げてくれます。

主題歌関係でしたら1stOPの『Artemis Blue』が良いですね。
ムービーも出来もいい感じなので是非ごらんあれ。



その他

少し特殊な世界設定だったりしますので、色々な用語をフォローすべくTIPSがあります。
何気にこういう機能はありがたいですね!



まとめ

異色ゆえに味があるドラマ色が強い作品。


世界観、キャラの背景設定等うまく生かせてかなり完成度が高い作品だと思います。
物語性を重視する人にはお勧めですね。

アルテミスブルーアルテミスブルー
(2011/02/24)
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