黒兎月ですよっと
 
シュヴァルツェスマーケン 紅血の紋章 レビュー

2015-12-31 Thu 11:00Σヽ(゚∀゚;)トウコウ
2015年もっとも楽しみだった作品の1つシュヴァルツェスマーケン!
その前編が出たのでプレイしましたよっと。



概要

タイトル:シュヴァルツェスマーケン 紅血の紋章
メーカー:age
公式ページ:http://www.age-soft.co.jp/Product/sm/


ジャンル:AVG
シナリオ:内田弘樹 山崎彬
原画:木菟あうる、CARNELIAN
音楽:Evan Call(Elements Garden)


歌:2曲
 1983-Schwarzesmarken (fipSide)
 翼よ、暁を渡る誓いの中で。(山本希美)
CG:134枚(差分除く)
BGM:BGM鑑賞モードなし
プレイ時間:11時間

「マブラヴ オルタネイティヴ」より遡ること18年
血生臭く政争と生死を賭けた戦争の物語

1983年。異星起源種BETAの侵略を受けている東ドイツは絶望的な消耗戦を強いられていた。
その状況下で"東ドイツ最強"と称される、第666戦術機中隊「黒の宣告」に所属する
テオドール・エーベルバッハ少尉は国も人も信じず、己が生き残るために戦い続ける衛士であった。

そんな戦場で孤立している戦術機を発見した中隊長アイリスディーナ・ベルンハルト大尉は
テオドールと共に戦術機の救出に向かう。無事に救出した衛士が西ドイツ軍の少女、
カティア・ヴァルトハイム少尉であると伝えるテオドールだが、
アイリスディーナは驚きを隠せない表情を見せた。

西ドイツから来た少女カティアは東ドイツへ亡命するために国境を越え、
第666中隊への編入を願い出た。
中隊付き政治将校であるグレーテル・イェッケルン中尉は東ドイツを支配している国家保安省に
目を付けられる事を具申したが、アイリスディーナは編入を許可し、
カティアの教育係にテオドールを任命する。

国家保安省に目を付けられたくないテオドールは何故東ドイツに亡命したのかを問い詰めると、
カティアはある人物を探すために来たと答えるのだった。

欧州で繰り広げられた戦争に身を置く衛士達の物語が今語られる。

公式ページストーリーより引用


シナリオ


短いが前編としては抑えるとこを抑えた!


発売前から告知されていたようにシュヴァルツェスマーケン(以下、柴犬)は前後半の2部作となっています。
原作小説あってそっちは読破済みなんで、全体のストーリーは把握済みなわけですが、
それを踏まえた上でプレイした感想としては盛り上がってくるあたりのいい所で止めた!
って感じですね。

666中隊の存在意義と活躍、シュタージが蔓延る東ドイツの現状理解、
西からやってきた少女カティアの入隊とノイエンハーゲン要塞での死闘で
この時代、この東ドイツでの取り巻く環境を理解させます。
そしてできすぎたタイミングで補充兵としてやってきた、死んたと思っていた妹のリィズ。
信じたい気持ちとシュタージへの恐怖と機構が生み出す疑心暗鬼な気持ち、
666中隊と国家間で策謀渦巻く中、シュタージ内でも苛烈な権謀術数が……

とまぁ、全体概要としてはこんなでした。
正直なところ柴犬が面白くなっていくのはこれ以降のストーリーなんで、
まだまだこのゲームの良し悪しの最終ジャッジはくだせませんが、
概ねはいい方に行くのではないかな~と思っています。

オルタシリーズはあんだけベータに侵略されまくっているのに
人類間での争い、対立、イニシアティブをとることを
泥臭く書いていくのがポイントの一つなわけですが、
本作その中でもさら~に汚さというか、ダークな色合いが強くなっています。
密告、暗殺、粛清といったキワードが多用されるぐらいですしね。
また本作独自ポイントとしては、国家間だけでなく、国内……国防軍とシュタージは当然とし、
さらには同じシュタージ内での派閥争いさえ全面に書かれていくってことでしょう。

これらを踏まえると発売前は18禁じゃない(グロ的な意味で)ってことで
かなりぬるくなるんじゃないかな~とか思っていたんですが、存外悪くない感じでした。
(十分ではないけど、必要は満たせている的な)
ただ、前半ってこともあるのかもしれませんが、意外とコメディーっぽい描写も少しあった。
個人的にはガッツリシリアス路線がよかったな~と思ったりもするのですがね。

以上、ストーリー的にはこんな感じですかね。
つかみはOKで、後半に期待!ってとこです。



キャラクター

主なキャラクターは10人以上いるわけですが、
ここでは666中隊の中でも物語のコアメンバーなテオドール、カティア、アイリスあたりと、
ちょっと視点を変えてキルケあたりについて書きたいと思う。
妹、グレーテル、シュタージ面子は後半で面白くなるはずなんでそっちで感想書く。たぶん。



テオドール・エーベルバッハ



シュタージの影に怯える主人公

まんまの感想ですが彼の感想としては上記のひとことかな~
がしかし、彼の思考、行動が如何にも本作を代表するようなポジションで僕的にはいいと思う。
過去の出来事ゆえにシュタージに恐怖し、だけど良心を捨てきれず、
カティアやアイリスとのふれ合い含め色々と葛藤し、苦悩し、変わっていこうとする様が( ´∀`)bグッ!
666の他面子が達観していたり、使命感の塊だったりで、
うまい具合に理性と感情を上手く織り交ぜシュタージへの想いが
描写されているの彼ぐらいですからね~

後はなんやかんやで戦術機の腕は良いし、知能も高いので、
色々なことに感づいたとして、それ対するアクションを起こせる土台があるってのも重要。
そして、彼のポイントとなるのは実際に行動を起こすかの決断をする“気持ち”。
ってわけでそらへん踏まえて見ていくといいキャラだと思う。



カティア・ヴァルトハイム



本作の希望の旗印

西ドイツからやってきて、西と東ドイツの統合、
それを踏まえた上でのベータへの勝利を謳う少女。
端的に言って前半は夢見る少女といった具合で、
自身の理想を語るだけで現実というものをまるで理解しちゃいない様子。

とは言え、物語が進むに連れて東ドイツの現状に触れ、現実というものを理解していきます。
そしてその上でも変わらぬ想いゆえに彼女はどう行動していくのか……というのがポイント。

がしかし、ぶっちゃけ言って彼女が重要なのはその神輿として価値故にいうところ。
666中隊の部隊関係や実戦関係を統括するのはアイリスだし、
政治的な部分や裏方部分を担当していくのはグレーテルになりますからね。
……うん、登場のインパクト、まわりを引っ掻き回している具合に比べて
彼女自身が中心となる見どころはすくない気がしました。


アイリスディーナ・ベルンハルト



揺るがぬ仮面をまとった中隊の旗頭

戦術機の腕、政治的な駆け引き、何事にも揺るがぬ意志力と全てが一級品の部隊長。
実際、作中を通して感情的になることもなく、常に何手先をも読んで行動しています。
更にカティアやテオドールへの心配り、
グレーテルや西ドイツの面々など思想を異なるものへも的確な気配りができたりと
なんつーか出来過ぎな人です。

がしかし、話を進めるごとに彼女はなぜそこまでの人間になれたのか、
またなっていってしまったのか……というのがわかってきます。
他作品とかだとありがちな心を封じ込め仮面を被った……的なレベルに留まらず、
もはやそれが決して剥がれえぬものとなっているというのが彼女を見る上でポイントかと。

そんなわけで心情描写としてはあんまり見どころがないです。揺れることがないゆえに。
一方、その能力高さゆえのやり手具体というか、駆け引きの妙はかなり楽しめる。
戦術機での作戦や指揮、シュタージへの対応などetc…是非ご照覧あれ。


キルケ・シュタインホフ



東ドイツを意識させる上でのキーパーソン

作中における彼女の価値とはこの一点につきるでしょう。
実際彼女は西ドイツの人ということもあり、物語の根幹までは関われてきません。
がしかし、東ドイツというものをテオドール達に意識させ上では外せないキャラ。
他国からシュタージが蔓延る東ドイツがどう見られているか、
西と東でことなるベータ戦術に対するドクトリンの違いetc…
思想教育の話と絡めて見ると、666中隊面子との絡みはかなり味わい深く見えると思う。

個人的には東ドイツをバカにした時、テオドールが怒るシーンとか好きでしたね。
テオドール自身あんだけ東ドイツはクソだとか言っておきながら、
それを言われることに腹を立てる……東ドイツ人としての誇りがあるって自覚させるシーン。
こういった主にテオドールに色々と自覚させる上でできる娘ですよ、こやつは。
後はなんやかんやでツンデレ気質なのが見ていて微笑ましい。




CG&立ち絵

枚数・CGの内容の良さはさすが!

ですね~ぶっちゃけプレイ時間(シナリオ量)的にはかなり少ないのですが、
CG面ではかなり多めの内容となっています。
シリアスものだとここぞ!っていうシーンでCGないとテンションあがりませんからね~

後はスクリプト関係ともなってしまいますが立ち絵や戦術機の絵はやたら動きます。
臨場感を出すためなんでしょうが、立ち絵はあの絵のまま動くから
ちょっと紙の人形的ちっくで違和感あるとこも多いのが難点ですが……

がしかし全体的にはCG関係は満足の内容でした。



音楽&映像


本作クリア後のEXTRAとかで音楽鑑賞ないんですよね~
なんで、後から確認できなかったので作中での印象だけですが、
やはりシリアスちっくな音楽が耳にはかなり残っていますね。
普段プレイするエロゲだとあんま耳にする感じじゃない曲調が多いので
僕的には印象深く、また作品に合ういい感じのBGMだったなと思います。

後は恒例のOPのリンクをペタリと貼っておきます、。




その他


動きがいい!

CGの所でも書いたけど本作はやたらと立ち絵が動いたり、CGでエフェクトとかが派手です。
ここらへんはポイント高いですね~というかスクリプターの人大変そうですw
もはや動きまくるせいで印象的にただのノベルとアニメの間の子みたいでした。



まとめ


短いが前編としてつかみは良し!

ふつーに面白かったです。
難点を上げればやはり短いことですが、
CGの多さや動きの多さを考えると致し方ないのかなって気もするので
ボリューム面は許容できると思います。

後は何よりも後編早く出て!の一言ですね。


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