黒兎月ですよっと
 
シルヴァリオ トリニティ レビュー

2017-03-08 Wed 23:07Σヽ(゚∀゚;)トウコウ
シルヴァリオシリーズ第二弾発売!
前作のおもしろい英雄譚話から世界観を引き継いで、新作がでてきたわけですよ~
もっちプレイするしかねぇ!というわけでプレイ終わったんで感想書いていきます。



概要

タイトル:シルヴァリオ トリニティ
メーカー:light
公式ページ:http://www.light.gr.jp/light/products/trinity/

170308_01.jpg

ジャンル:ADV
シナリオ:高濱亮、昏式龍也、森間まりも
原画:Keg、夕薙、六時
音楽:樋口秀樹、押上極

歌:3曲
 天翔ケル蝋ノ翼、狂イ哭キテ焔ニ堕ツ (佐咲紗花)
 祈リ・願イ・希望 (Ayumi.)
 祈リ・願イ・希望~Grand Version~(Ayumi.)
CG:130枚(差分除く)
BGM:38曲
Hシーン:7シーン
プレイ時間:29時間

新西暦1035--

軍事帝国アドラー東部、国境線上に位置する古都プラーガは
複数の勢力が混在する最前線の火薬庫として存在していた。

領土と資源を巡り衝突を繰り返している隣国、アンタルヤ商業連合国。
旧日本国から転移した建造物により、プラーガを聖地と崇めるカンタベリー聖教皇国。
そして軍事帝国アドラーからは黄道十二星座部隊が一つ、第六東部制圧部隊・血染処女。
並びに第八東部駐屯部隊・猟追地蠍。
軍事的、経済的、宗教的理由から相容れない三国は表向き停戦条約を結びながらも、
水面下で己が覇権を握るべく静かな暗闘を続けていた。

いつ崩壊してもおかしくない仮初の均衡と平和。
絶妙なパワーバランスにより生み出された硬直状態の中、
停滞した状況に一石を投じるべく血染処女に隊長であるギルベルト・ハーヴェスは、
星辰奏者のみを集めて結成した実験小隊を発足する。
それはまさしく、星辰体の恩恵を受ける選ばれた者たちのみで構成された特務部隊であり――
その中には、新たに配属された新米星辰奏者アシュレイ・ホライゾンの名も存在していた。

幼き過去、英雄に救われた青年は自分もまた誰かを救える者に成ろうと、瞳に未来を映して進む。
光のため。未来のために。自分以外の誰かのために。
今度こそ、少女を守り抜くために。明日を目指して駆けるのみ……

だからこそ――運命は彼を射止めた。

汝は生贄、光の奴隷。
前へ、前へ、前へ、前へ。
自壊しながら羽ばたく蝋翼、太陽へと堕ちるべく命と絆を燃焼しながら狂ったように飛び続ける。
ゆえにそれを止めるべく死想冥月もまた叫ぶのだ。
おまえの罪業を取り戻せと。すべての救いはそこに在ると。
今度は私が救ってみせると、涙ながらに激突する。

噛みあわない運命、激突する過去と未来――”贖罪”と”再生”。
加速する運命を睥睨しながらただ一人、銀の冥狼は吐き捨てた。

「狂い哭け、おまえの末路は”英雄だ”」

公式ページSTORYより引用


シナリオ


面白いけど、前作は超えられず!

ってのが全体をプレイ終えての結論ですかね~
基本世界観引き継いだシリーズものとなると、
前作からの設定に過分に引きずられるところがありますので、
不可避的に比較対象となるのはどうしようもないことですね、ええ。
逆にこれによっていいとこと悪いとこがかなり顕著にわかったと想う。

ではでは、個人的に良かったところと悪かった点をもうちょい具体的に書いてみる。

■良かった点
①前作からの設定をうまく引き継ぎ、世界観が壊れることはなかった
②多数の勢力が入り乱れての怒涛の展開はGood!
③主人公たちの敵となる面子の一本気なところは熱い!

■悪かった点
①敵サイドに比べ主人公サイドの魅力がいまいち
②戦闘は気合があればなんとかなるというひどい結論
③どのルートも最後の最後の締めがやや強引


良かった点の1点目は、そのままの通りこのシルヴァリオシリーズの世界観は
よく使えていたな~という点ですね。
こういうシリーズものになると、
前作から世界観というか設定・バランスなどを壊しまくるものも中にはありますが、
本作はそういった大きな矛盾的な内容はなく、
前作からの歴史を踏まえた上での続きの物語としてよくできていました。
英雄の落日から流出した星辰奏者の技術による三国間の抗争、
英雄に人生を狂わされたor導かれた者たちが紡ぐ新たな物語、
前作の最後で生まれた2つの”スフィア”に対して語られるより詳細な設定etc...
全体的によりシルヴァリオシリーズの世界を深められていたと思います。


2点目は1点目でもちょいとかいた3国入り乱れてってとこ。
前作でも設定としてはありましたが、
基本はカグツチ一派とヴァルゼライドの英雄譚に巻き込まれた主人公たちと言う感じで、
ぶっちゃけアドラー内での話ばっかでしたからね~
今回はヒロインが各勢力の面々であるところからも分かる通り、
作中ではそれぞれの勢力が頻繁に関わって来ますし、同じ国家内でも1枚岩でなかったりと、
思惑と策謀が交差する感じは展開を読めなくしてくれてGoodでした。
ただまぁ、優秀な敵サイドがいないためカンタベリーはやや魅力に欠けましたね。


3点目、今作でいっちゃん良かった点。端的に言うと敵さん方が大変良かった。
具体的にはギルベルト&ダインスレイフですね。
他の誰よりも英雄に焦がれ、願い、突き進んでいく光の奴隷たち。
主人公たちの敵側の人間なのに口を開けば、
諦めんな、本気出せよ、貫き通せよとかそんなことばっか言っています。
他作品だったらぜってー主人公サイドのセリフですよねこれ?
不屈の闘志な気狂い野郎どもが、ただただ目的に全力で突き進んでいくのが
どんなに悪辣なのか思い知らせてくれるナイスガイたちでしたね。




一方悪かった点として来るのは良かった点の一つの逆になる主人公サイドの魅力のなさ。
敵サイドと”ぶつかる”ということは当然逆の考えを持っていることもあり、
時にはもっとゆるくいこうぜ、常に全力とかよくねーよ、大多数の人間は立派じゃねーよ
的なことを言っています。
これはちょいとあれな言い方をしているところはありますが、
根本として言っていることは上記の内容で、大部分は正論だし、わかるちゃーわかるんですが、
流石にこんなセリフばっか力強くいう面々に魅力感じろって言われてもね……ないわ。
例え一般的には情けない概念であったとしても、
前作のゼファーみたいに全力で逃げるor後ろ向きと徹底しているなら魅力的なんですけどねー
今作の面々は信念として持っているものではなく、敵方の信念を聞かせられて、
その場の回答で出てきた的なノリもあるし、なんかうっすぺらいんですよね。


2点目。端的にいうと戦闘のインフレ具合とかがいつもよりひどい。
基本ヴァーミリオンラインの作品は正田卿作品よりもその傾向が強いのですが、
今作は特にそうだったかなーと思います。
細かく書くとめっちゃ色々あるんですが、
いっちゃんわかりやすいのは最終決戦のあれですよね、


”殺されたけど気合でなかったことにしたわ”


(;゚Д゚)エエ……

うん、さすがにこれはやっちゃいけないパターンだと思うんですよ。
なんというか、戦闘がなんでもありになってしまって、
追い詰められるとかギリギリで戦っているとかの緊張感がなくなり、
あーうん、なんか知らんけどどうにかなるんでしょ?みたいな白けが入ってしまうんですよね。
ただ、ヘリオス&ハイペリオンが関わる戦闘に限定されるので、
こいつらがしゃしゃり出てこなければありの範疇ではあったかな。


3点目、イマイチだった点で一番だったのはこれ、
どのルートも最後の最後の締めがいまいち。
ここまで良い点と悪い点で書いたように、
基本敵サイドは不屈の闘志と不断の努力をし、世界の真実に手を欠け、
積み重ねた成果により星辰奏者を当たり前のように超越していくのに、
運命に流されまくり才能ないとか言っときながら、
何故かポロッと勝ってしまう主人公たち……
ケルベロス絡んでくる関係はそこそこわかるんですが、
それ以外は釈然としないものがありましたね。
後は今作のラスト中のラスト。端的に言うとぶっちゃけ和解で終わる。
これは盛り上げに盛り上げておいて、肩透かしを食らった感強かった。
あんだけ譲らん、だがどうした?、俺の道を行くとか言っときながら和解で、
しかも肝心の納得させる部分はエピローグ的な描写で終わるしね……



以上シナリオ部分の良い点悪い点こんなところかな?
改めてざ~くりまとめると起承転結の承と転あたりはいいですね本作。





キャラクター

今作も多彩なキャラなわけで全員について感想は書ききれないので、
個人的ピックアップどころとして主人公、ヒロイン、敵方、ラスボス、
から一人ずつあげて感想書いてみましょう。

アシュレイ・ホライゾン


The 正道

この感想が一番にくるのが今作の主人公君。
変わり種が主人公になることが多いlightにしては、かな~り正道色が強かったと思う。
真面目で実直、そして努力家であり、倫理感も一般的な部分多い。
悪辣な面々には忌避感を覚え怒りもし、仲間のためなら体を張り頑張ると……そんな感じ。

ただ物語を進めるとそこまで特別なところはなく、
偶然ギルベルトにとって都合がよかったから利用されていた
ただの1兵士みたいな設定であることがわかります。
とは言え、そんな設定とは裏腹に怪物共とは渡り合うし、
不屈な闘志を持ってほとんど泣き言言わないし、挙句ヘリオスとさえ並び立つ存在となる……
うーん、凡人設定はさすがに受け入れられないなこれは。
運命に巻き込まれ、受け身ながらも成長&強くなっていく様は、よくいる選ばれた主人公ですわ。
無駄にラッキースケベ体質とかも持っているしね。

というわけで無駄な一般人設定さえなければ、
The正道系の主人公として受け入れられるかな~と思う。
個人的にこの手のテンプレキャラはあまり好きではないですが。



レイン・ペルフェフォネ


抗う系ヒロイン

今作は各国家から一人ずつヒロインがいるわけですが、
3人の中で圧倒的にヒロインとして輝いていたのは彼女。
というか他の2人は圧倒的にヒロイン力低かったよね。

レインだけは主人公と同じような実験体体験をして、
主人公の置かれている状況と過去を知り、スフィアの真実にも手をかけております。
それら諸々理解&受け入れた上で、
彼女だけが主人公のたどり着いてしまうであろう道に対し”待った”をかけ抗い続けます。
例え主人公と戦うのが避けられなくとも……
まぁ、要は気になった男のため自分が犠牲になってでも正してやるぜー的な感じ。健気やわ。

主人公サイドの人間において一番才能があり、運と機会にも恵まれ特別な力を手に入れますが、
如何せん”まとも”な性格故に、常人から一線を超えているバケモノ(光の奴隷)どもの
思考&力に圧倒され、心技体全ての面において徐々にすり潰されて行きます。
そんな彼女が心折れ、限界に至った時ついににアッシュに求める一言……
はなかなかにグッと来ましたね。いいヒロインだったよあんた。
というわけで個人的にはなかなかに高評価です、はい。



ファヴニル・ダインスレイフ



輝いている度No.1

悪辣で享楽的な面が前面に押し出されている見た目ですが、
そのくせ誰よりも英雄に憧れ、求め、信じて疑わないというかな~り濃ゆいキャラ。
やっていることは人の尊厳を踏み躙り、悪意と戦争を撒き散らすという悪人そのものなのに、
言っていることはあきらめるな、本気出せ、限界を超えてみせろなどなど、
お前はどこぞの主人公か?バリにキラッキラッに輝いた夢と希望と正論を宣いやがります。

そして何より彼の一番の魅力はバケモノとしての存在が終始ブレないことです。
主人公たちと出会った瞬間から、何を言われ、どんな事態に陥ろうと変わらず、
自分の死すらも踏み台にし、本当の死に間際でさえ、
考えが覆るどころか揺らぐことさえありませんでした。
ギルベルトもいい線いっていたんですが、彼はルートによってややブレがあるんですよね。
ヴァルゼライドのような人が正しく評価されるルール、世界がほしいと言っときながら、
最後は何故か英雄譚の一人よろしくヘリオスに挑むことが目的になってたりなどね。

また、彼の良い点は終始出番があるということ。
のっけから狂った感じの悪役として立ちふさがり、混乱を撒き散らすし、
最後の最後になっても自分を進化させ、限界の壁を超え、星辰奏者を超越し、
さらなるバケモノとして立ちふさがり続けますからね。
最後の方しか出れないヘリオスやギルベルトと違って、
シナリオ上もたいそう使い勝手のいい存在だったと思います。

そんなわけで出番が終始あり、
在り方が終始一貫している彼の敵役としての魅力は最高でした!
あ、今作のお気に入りキャラという意味でもNo.1でしたね、ええ。



ヘリオス



精神描写は○、戦闘は☓

本作のラスボス。
物語の始まりでは主人公の中にいるもう一人の存在と言えるキャラで、
かつての英雄を強く意識した姿、精神構造が伺える存在。

そんなわけで全体的に似たりよったりなところがあるんですが、
彼のポイントとしては”祖国”を持たないことだと思っています。
やがてはこの違いから国の繁栄を望む”英雄”としてではなく、
守る対象が全人類まで広がり”救世主”としての道を歩むことになります。
この経緯に至るプロセス、英雄を意識しつつも嘗ての失敗から学ぶ様子や、
基本的な姿勢を同じくしつつも己の道を見極め突き進む様は大変熱いものがありました。

ただ欠点としては守るべき対象があまりにも広くなりすぎた為に、
最終的に何がしたいのかってところがだいぶあやふやになってしまったこと。
一応作中ではそれっぽい理由・結論は示されるわけですが、
どうも漠然としていて、理解はできるけどなんかしっくりこないなーという感じ。
そんなわけで、主人公と決定的に袂をわかつ前までは良いんだけど、
その後がちょっと……という感じでした。

がしかし、それよりもいまいちだったのが戦闘面。
シナリオ面の感想でも書きましたが、端的に言って根性論の極地です。
まぁ、前作でもヴァルゼライドにはその傾向がありましたが、
それを踏襲しつつも、より改善された存在でなければならないというしがらみより、
より無茶苦茶な存在となっております。
作中でもちょいと言われていますが、気合や気持ちの有り様だけで全てが決まるので、
強さの設定とか戦闘技術や駆け引きがすんげーバカバカしくなるんですよね。

そんなわけで総括としてはこいつが覚醒するまでは良かったということで。



CG&立ち絵

納得のボリューム&クオリティ!

毎度のことながらlightさんとこのCGはかな~り高レベル。
一応エロゲであるのでHCGもありますが、枚数にしたら全体の1割強ぐらいで、
その他のほっとんどが戦闘シーンや戦場での一コマだったりします。
そんなわけで作中でもガンガン新しいCG出てきますし、
同じようなCGでも見せ方や差分が結構あるので展開を熱くしてくれること間違いなし!
気になる点があるとしたら、描いている複数人のためタッチに差があることぐらいかな?

個人的にはスキュラのCGとか、レインvsヘリオスとかが特にGoodでしたね!




音楽&映像

こちらもクッソかっこいいBGM多いし大変良いです。
基本戦闘系の曲はどれもこれいいですが、
よく聞く”渚に雨の降る如く”とかのってくると流れる”英雄殺しの滅亡剣”
あたりがむっさ好みでしたね。

後は忘れちゃいけない主題歌”天翔ケル蝋ノ翼、狂イ哭キテ焔ニ堕ツ”
この曲は2番以降が歌詞と世界観のマッチ具合が1番以上にいいので、
ぜひ作中にてフルバージョンをお聞きあれ!





その他


キャラのSTATUS画面とかあり。
こう、設定厨とかが好きそうなあれです。
もちろん私もすきですね。あーいうの。



まとめ


前作には及ばずながらおもしろい!

ってところですね~
シリーズものゆえ比較せざるを得ず、残念ながらヴェンデッタには及ばずながらも
普通に面白い作品でした。

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