2017年11城目は館山駅から東に2,3kmの地点にある稲村城です。

せっかく房総半島まで来たんで館山城以外もいかないとね!
っと思ったので、近場で行ける城ということで白羽の矢が立ちました。

最寄り駅は上記の九重駅……なんですが、
ぶっちゃけこの駅へのアクセス、もとい本数の少なさから利用は結構厳し目。
今回は館山城行った後にいったことや、帰りの時間を考えると時間があわない。
というわけで館山駅から歩きました。
道は128号にそってあるくだけなんで省略しますね。

そんな稲村城ですが128号の道沿いに歩きつつ、
線路ともっと接近するあたりで一度南側に渡る必要があります。
西と東に各1箇所づつあるのですが、写真は東側(九重駅側)からの道です。

線路を渡るとこんな感じの田んぼ道にでますので、
これを歩きつつ南東を目指します。

ちなみに所々にこんな感じに案内看板がありますが、
距離表示もなく曲がる方角がわかるだけという仕様になっています。

稲村城のエリアに入るとまず目に入ってくるのはこの水往来という道&看板。
正直意味合いはよくわからないのですが、
実際に行った感じでは空堀が道になっているイメージでしたね。
後はその空堀のそこの両辺が水路のようになっている感じで、
名前はここから来ているんでしょうか?
ちなみにこの水往来は東西に縦断する感じで続いています。

水往来を少し進んだ感じ。
先ほど言ったイメージこっちのほうが伝わりやすいかな?

道沿いに進むと少し登る感じになります。

出た!先程の看板。
どうやら今度は主郭への道を案内してくれるみたいですが、
ぶっちゃけ曲がるのここくらいなんで後は真っ直ぐ行くだけです。

先程の看板どおりすすと少し尾根っぽいところを歩くことになります。
写真右手で結構景色がいい感じに見られますが、
道の大部分は写真左手のように竹の中を進む感じだったかな。

横穴墓。
道をちょいとズレたとこにあるんですが、
近くには看板もあるので見落とすことはないかな?
ちょっと写真では分かりづらいですね。すみません。

主郭と中郭を隔てる堀切。
パッと見結構大きめですが、山なりが緩やかなところを見ると
結構風化で削られているのかもしれませんね。

主郭の虎口。
暗い&アングルが悪いのでわかり辛いですが、
枡形の形状が見られるそうな。

こちらが主郭部なんですが、見ての通りの雑草生えまくり!
膝くらいまであるのが、先程の入り口から奥までびっしりです。
近場の看板みるにもうちょい奥にも遺構があるらしいのですが、
流石にこの状況は想定していなかったので、歩き回るのは断念しました。

主郭にある看板。
時代的には里見家の内紛あたりに色々あったお城っぽいです。
自分的には割りと好みのところあたりですね~
やっぱ江戸より前がいいです。はい。

主郭からの景色。
周りは田んぼが多い田舎って感じでした。

主郭部には鳥居もありましたが、
説明とか皆無でしたし、この下くぐっておくにつながる道も階段の体をなしていない
あれっぷりだったんで詳細は不明でした。

中郭あたりまで戻っての写真。
きれいな腰郭群が見られますね。
このような作りはここだけでなく何箇所か見ることができましたし、
写真の通りどこもきれいに残っているので是非見ていってください。

主郭部への看板が出ていたあたりで南方向に言った中郭部。
こちらは一段下がって結構なスペースが確保されているようでした。
もちろん城の周囲よりは高かったのですが、ちょっと変わっていて印象的でした。

稲村城の写真スポットの一つ、正木様。
正木氏の末裔が先祖を祀ったものだとかなんですが
予想よりもひっそり祀っているみたいでした。

水往来の西側

西側に抜けたところにも説明看板があります。
里見市の盛衰の話が書かれていたり、
航空写真や城のポイント的写真もあるので、こっち来てから主郭に行くのもいいかも。
以上、稲村城でした。
アクセスがあまり良くないのと、
整備はされていないのでだいぶ荒れていましたが、
遺構は結構見られるので悪くはないですね。
ってか館山城よりは面白いと思いますので、あちらよりはオススメです。