FC2ブログ
黒兎月ですよっと
 
”Hello, world.” レビュー

2019-05-02 Thu 12:48Σヽ(゚∀゚;)トウコウ
最近ではニトロプラスさんの作品プレイはだいぶご無沙汰でしたが久々のプレイ。
作品は今となっては17年も前の作品”Hello, world.”です。



概要

タイトル:”Hello, world.”
メーカー:Nitroplus
公式ページ:http://www.nitroplus.co.jp/pc/lineup/into_04/

ジャンル:ハートフル近未来学園ADV
シナリオ:南條しかし
原画:きんりきまんとう
音楽:ZIZZ STUDIO

歌:6曲
 青い記憶(いとうかなこ)
 煌星(いとうかなこ)
 BLAZE UP(いとうかなこ)
 THERE'S THE EARTH LINK SOMEWHERE ~どこかでつながっている~ (いとうかなこ)
 真珠のうた ~奈都美のテーマ~(榊原ゆい)
 PA!PA!パラダイス~アルファのテーマ
CG:318枚(※CG鑑賞で見れる数。キャラごとカウントのため重複多数あり。また乗り物系CGは除く)
Hシーン:14シーン
プレイ時間:21時間(奈都美ルート×2のみ)

主人公、友永和樹は”ロボット”である。
”グローバルイルミネーション”の為に”HIKARI”によって作られた和樹は、
”役立たず”がロボットの代名詞であるこの時代に、無機でありながらも
人間と違わぬ程に精巧な擬態機能と頭脳を備えていた。

自分を作った存在が何なのか明らかにされないまま、人間の感情を調査
することを命じられる和樹。しかし、その為に生み出された和樹に反論の余地はなく、
調査に適した環境の一つ”皇路学園”へと潜伏する。
和樹は、目的の為に様々な女の子と出会い、交流を始めるのだが、
調査対象である彼女たちは和樹に理解出来ない感情を持って接してくるのだった。
翻弄されつつも、それこそが情報価値で在るが故に、彼女たちの情報価値は、
次第に、確実に上昇していく。深まる交流により情報価値は”興味”や”好意”となり、
彼の中に命令はない、彼だけの情報価値を作り上げていった。近い未来、
”運命的な決断”を迫れる事を、彼は知らないままに……。


公式ページstoryより引用


シナリオ

長い萌えと燃えとお話

本作の特徴の一つしてあげられるのが、
ニトロさんとしては珍しくよくあるエロゲみたいな学園モノのりに手を出していること。
手を出しているという表現止まりなのは、
本作前後半でめっちゃくちゃ気色が異なるからです。

前半はロボットでありながら
ただのロボットにはない知性と感性を兼ね備えた主人公和樹が学園に侵入します。
そして、一生徒として人間観察をする中、徐々に蓄えられ育っていく感情と人間性にほっこり。
そう!和樹を最萌えキャラとしたはーとふるな、
そしてニトロとは思いづらい物語が展開されていきます。

……か~~らのいつものニトロ節展開!
後半は”グローバルイルミネーション”の謎にせまり、
色んな思惑やら陰謀やらに果敢にいどんでのドンパチ。
絶え間なく続くカーレースに銃撃戦&肉弾戦etc...と息つく暇もない怒涛な展開へ……
という構成になっています。

マジで上記の前後半で物語のノリが違い過ぎますし、
どちらのパートも結構なボリュームがありますので、
ここらへん加味した上でプレイを開始しないと途中で投げてしまう、
もしくは展開についていけなくなる等あるかと思いますので要注意です。



前半面の感想を更に書きますと何につけても和樹の思考プロセスが確立されていく様がGood!
ですね~
当初は本当にただロボットらしい思考プロセスが多く、
シナリオを読む立場からしたら硬っ苦しいとか、回りくどいとかの印象が非常に強いです。
しかし、物語を進むに連れて論理的な思考プロセスと異なる挙動をするようになったり、
思考の前に体が動くようになったり、自身でも制御しきれない何か……
感情が確立されていくプロセスが非常に味があります。
これに伴い、テキストもかなり読みやすくなりますし、引き込み方もうまいなーと感じました。
また、これと並行して徐々に”グローバルイルミネーション”について考えさせる場を設けたり、
社会的な不穏な動き、登場人物達が何かを抱えていそうな描写など、
うま~く伏線をばらまいているなというのも好印象。
前半パートも長いので、やや尻上がり色がつよいのですが、
後半に向けてグイッと物語が加速していく感じも大変よかったです。



一方、後半については大きく3構成になっております。
 ・HIKARI編
 ・IZUMO編
 ・オシリス編
って感じかな~

あまりネタバレふれずにざっくり説明すると、
HIKARI編は”グローバルイルミネーション”の真の意味を知り、
同じ無機知能をもつ存在との対峙、主人公和樹に決断を迫る序章。
IZUMO編はHIKARIの上位存在呼べるものの登場、組織や個人の思惑など
多数の人が入り乱れ規模の大きくなった事件の勃発。
オシリス編はクライマックスに向けラスボス的な存在の登場、
そして社会全体……引いては世界全体を巻き込んでの物語。

っといった感じで、徐々に事件の出来事も、
それに関わる人も広がって行く構成になっています。
前半での伏線を回収していくさま、
前半で築いた関係が後半に活きていく様も大変良く、
後半に入ってからのテンポの良さはさすがといったところでしたね。
正直、前半の学園のパートではやや中だるみしている感ありましたが、
後半はそう感じることなく一気にプレイできましたしね。



以上がシナリオ全体からの感想ですね。
上記ざっと読んで頂いたらわかると思うのですが、
全体的には……つまり話の構成としてはおもしろいと感じられたので満足の作品です。

ただ、難点をあげるとしたらちょっと和樹が有能キャラすぎるのたまに傷なのと、
映える敵キャラがいなかったのがバトルものとしては残念かな。
というのも和樹がロボットなので基本なんでも自分で解決してしまいます。
もちろん協力をえて助けられることもあるのですが、
戦闘に簡単なハッキングは当然として、
遠隔操作による戦闘機の戦闘やなんでもかんでも電脳で情報得てしまう様は
ちょっと見ていて便利すぎんだろ……と思ってしまいましたね。
端的にいうとバトルやシリアスパートでどう乗り切る!?
みたいなスリリング感を萎えさせてしまうというかそんな感じ。

後は敵が機械とただの知性(実態がない)ということもあり、
あまり信念のぶつかりあいみたいな熱い展開はないです。
つまり強大な個の敵はおらず、刺客やら邪魔者を投入しまくる形式のバトルになります。
また、機械なので信念はなく、論理的に負けるとあっさり引き下がります。
熱いせめぎあいはなく、言うこと言って納得したら終わりみたいなそんだけのノリ。
ここらへんは流石にあっさりしすぎていましたね~

ただまぁ、ここは物語の性質上orメインテーマ上しょうがないのかなーとも思うし、
自分の好みが多大に影響している面も強いと思うので、
難点を上げるとするならば……ってとこでしょうか。



色々書きましたがざっくり感想としてはこんなところですかねー
難点も上げていますが、個人的にはこの作品はこれでよかったと思うし、
かなり楽しめたのは間違いないです。





キャラクター

登場人物が結構多い本作ですがさすがに全員は書ききれないので、
ヒロイン勢+主要キャラで特に目覚ましい見どころがあるキャラで感想を書いていきますね。
ただし、奈都美ルートのみの感想になるので悪しからず。

愛原 奈都美


昔ながらのTheヒロイン

端的な一言ですが本作において一番ヒロインっぽいな~と思わせてくれるのが彼女。
昔ながらのと書いたのはエロゲのヒロインというより、
漫画やゲームでよくある日常の象徴、良く攫われ主人公が助けにいく、
そして肝心のところで主人公の心の支えになるというポイントがそう感じさせるからです。

メンタル的には強い方ではないのですが、
一度決めたことや自分の感性に関しては素直で意思が硬いところもあるのがよいですね。
特に主人公の正体があきらかになるところで受け入れるシーンはベストシーンですよ、ええ。

後はなんだかんだ彼女は設定的に他ヒロインよりは物語の核になる一つを担っているし、
序盤の学園でクラスメイトで出番も多く、上記理由で後半も出番多いので、
ストーリー上かなり出番多いんで印象的なキャラでもありますね。



笹ヶ瀬 薫


ムードメーカー、ただしいざという時に難あり

奈都美の親友にして、序盤から出番が多いキャラの一人。
性格的には活発でおちゃらけ気質、奈都美をからかってはワイワイやっている感じ。
水泳も得意ということもありスポーツ関係もOKで、活発なイメージに拍車をかけています。

ただし、その活発さに反して事件に巻き込まれたり、
過去のトラウマ的な部分に触れられると途端に不安定になります。
無駄に突っ込んだり、逆に動けなくなったりetc...
まぁ、普通の女の子と言えば正しいのかもしれませんが、
物語のヒロインとしては弱いかなーという印象でしたね。

日常と奈都美との絡みは悪くないんですけどねーうん。



北城 千絵梨


一番出番少なし

ルートによるのかもしれませんが、
ヒロインの中で突出して出番が、そして見せ場が少ないのが彼女。
奈都美ルートではサブキャラにすら負けてます。マジで。
んで、同じクラスメイトではあるけど令嬢ということもあり生活リズムが違うせいか絡みが少なく、
彼女自身のスペックor特性から事件で活躍する場もなく……
うん、ガチで書くことないなーという感じでした。


久我山 深佳


幼さと才能が光るヒロイン

見た目通りヒロインの中で一番若い少女。
がしかし、飛び級していることもあり、ロボット関係の知識は一番で色々作ったり、
そして和樹の妹となる遥香を修理したりと事件から一歩引いているポジションで活躍します。

また、見た目どおり精神的に未熟なところもあり、
ちょっとムキになったりするところ、認められたい欲求からくる行動&言動など、
初期イメージと作中イメージがぶれなかったなーという印象でした。
いい意味で姦しい感じも個人的には好印象でした。



久我山 若菜


パッと見できる女、実際弱い女

ヒロインとしてはやや残念なところがありますが、
キャラ的には好きだな~と一番思ったのは彼女です。

先生ポジションということでヒロインの中でダントツに年上キャラで、
初回登場のロボットをいじっている様、普段の生徒への言動、
深佳をしかる常識ある大人の女性的な感じが序盤ではできる女性やなと見せてくれます。
ところが後半に入って様々なドンパチが始まり、
自分でコントロールできない事象、もしくは平和な時には考えられない事象に遭遇すると
一気に気分がネガティブ&投げやりになり、実は弱い女性だったというのが露呈します。
ある意味、この心のメッキが剥がれる感の見せ方がいいですね。

まぁ、彼女はなんだかんだその沈んでいる状態をなんとか克服するのですが、
以降は吹っ切れたからなのかややヤケっぱちに近い行動が多くなります。
しかし、彼女の見せ場が車交えてのカーレース的なのだったりするので、
ややマッドな感じからくるテンション上げ上げな感じが逆に良くなるというね。
という感じでキャラとしては、見せ方としては良かったです。



麻生 純子


ニトロヒロイン枠(ただしサブキャラ)

本作で一番主人公のパートーナーを努めた女性、純子さん。
最初こそ敵か味方か?みたいな感じでしたが、
後半になると一緒に潜入するわ、ドンパチするわと完全にパートナー化。
彼の正体もかなりすんなり受け入れましたし、
正義感が根底にありつつも、物事に柔軟に対応していき、
同時に自分の限界もちゃんと把握している非常にできたお方。
ってか女性陣の中ではまちがいなく最も優秀でしょう。

そんなわけですっげーニトロにおけるヒロイン枠色がはんぱないのですが、
残念ながら本作では彼女はサブキャラどまりなんですよ。
ぶっちゃけ下手なヒロインより登場シーン多いというのに……おしいね。

がしかし、考え方を変えるとヒロインらしさがないパートーナー的な感じが
後腐れなくてよいという面もあるかなーと思ったり。
事件の根幹に関わっているわけではないですが、
主人公のことをちゃんと理解しているし、状況把握もばっちし、
ストーリーの回し役としては非常に優秀で良いキャラでした。



友永 和樹


本作の最萌えキャラ

主人公にしてどのヒロインよりもかわいい和樹くん。
当初はロボット的な論理的な思考が目立ちますが、
段々と感情が確立されていき、やがては思考より体が先に動き、
遂には論理的判断とは矛盾した行動すら取れるようになる境地にまで至ります。

そんな彼は序盤はヒロインのパンツを真顔でクンカクンカして
不思議な気持ちとまどったりなどなかなかに可愛らしいシーンが多い。
つまりなかなかにセコいなーと思わせる描写が多い(褒め言葉)

一転して、グローバルイルミネーションの思想に反旗を決意してからは、
葛藤を覚えたり、自身の存在に戸惑ったりと揺れる内面描写がGood。
そしてなんだかんだそれを乗り越え、
誰よりも信念を持って事件にあたっていく様には魂を感じますねー

また、奈都美との関係で変わる気持ち、
純子さんとの深くまでは踏み込まないまでの信頼している関係等あたりが
特に見どころだったかと思います。
そんなわけで本作の主人公として大変良いキャラでしたね。




CG&立ち絵

CGボリュームはかなりたっぷり。
複数キャラが写っているCGは各キャラクターのCG鑑賞ページに重複して掲載されるので、
正確な枚数はしっかり数えていません。
ただ、この重複を考慮したとしてもCGボリュームがかなり多いのは間違いなし。
シナリオボリュームが多いにも関わらずかなりの頻度でCGが出てきていましたから。

また、もう一点特筆すべき点はキャラCG以外も多いということ。
ここらへんはニトロっぽいところではありますが、
銃、飛行機、バイクなどメカニカルなものとかが主に対象になりますね。





音楽&映像

CG関係に引き続きこちらもボリューミーな感じ。
残念ながらクリア後にBGM鑑賞がなかったので、
こちらも正確な数はわかりませんが、
ボーカル曲の曲数などからBGM数も少なくないと予想がたてられます。

そして今書いたようにボーカル曲数は多く、なんと6曲。
特にいとうかなこさんが多く、ガッツリ楽しめることでしょう。





その他

特になし



まとめ


古い作品だが、質&量ともに楽しめる!

ってところでしょうか。
評判いいのは知っていましたが、実際にプレイして納得の内容でした。
流石に今となってはかなり昔の作品となってしまいますが、
楽しめるとは思うので惹かれる要素がある人は是非に。
ただ、プレイ時間はガッツリかかるの悪しからずw

別窓 | ゲームレビュー 企業 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑

あまたらすリドルスター レビュー | 黒兎月ですよっと | はぴねす!2 レビュー
この記事のコメント
コメントの投稿
 
 
 
 
 
 
  管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
トラックバックURL


FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
| 黒兎月ですよっと |