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黒兎月ですよっと
 
剣聖機アルファライド レビュー

2015-12-06 Sun 12:53Σヽ(゚∀゚;)トウコウ
個人的にお気に入りのブランドの一つ、
ETERNALから発売された新作“剣聖機アルファライド”
ちょいちょい時間はかかりつつもプレイ一通りおわったので感想書きますよっと。



概要

タイトル:剣聖機アルファライド
メーカー:ETERNAL
公式ページ:http://www.eternal-will.jp/alpharide/

151106_01.jpg

ジャンル:シミュレーションRPG
原案:高瀬奈緒文
シナリオ:空蝉座
原画:七原冬雪/Kyou/悠樹真琴/こなた/了藤誠仁/きみしま青/
八島タカヒロ/石井久雄/吉飛雄馬/天見黒人/武シノブ/igul
音楽:四十万行道

歌:4曲
 希望の刃(CAO)
 聖なる沈黙の彼方(浦沢環)
 セツナ≒キズナ(上原真季)
 想い~いつまでも抱きしめて(浦沢環)
CG:112枚(差分除く)
BGM:35曲
Hシーン:19シーン
プレイ時間:56時間

2人の物語を中心に戦乱に巻き込まれていく

■颯真櫂story

かけがえのない日常は、幻となって遠く霞む。

口うるさい父と迎える朝。退屈な学園生活。
当たり前のように隣にいる友人たち。ごく普通の学生として日々を
すごしていた主人公・颯真櫂(そうまかい)は、ある時を境に不思議な夢を見るようになっていた。

異境の地で剣を振るう自分。汚れた手と、拭えない鉄の匂い。
毎日のように続く悪夢に悩まされるうち、櫂は身体の変調にも気づき始める。
異変を知った櫂の父は、彼に真実を明かす。

「これから先、その夢がお前にとっての現実になる」

櫂の家は、いずれ戦乱の世界に招かれるべく用意された血統だった。
あまりにも現実離れした話に、櫂は戸惑いを隠せない。

ふとしたきっかけで出会った姉弟・志乃と静真とのひとときの憩いの時間が、
櫂に日常の尊さを教える。
悲しみを押し殺す父の背を見て、逃れようのない運命を悟る櫂。

やがて訪れる召喚の時。
暗闇の迷路を巡り、櫂の夢は現実と反転する。


■武淵静真

たったひとりの大切な人を守る。

義理の姉、志乃を連れ戻すという決意を胸に、
闇の奥へと足を踏み出した主人公、武淵静真(たけぶちしずま)。
救済への信仰と、その影にある退廃に包まれた国、
ルジワダに降り立った静真は虜囚とされる。

搬送された都で静真を待っていたのは、
物言わぬ人形となった姉と思わしき少女・スティグマ。
そして、殺さねば生き延びられない世界。
姉のもとにたどり着き、救い出すために、静真はその手を血に汚していく。

「この見返りに、命を賭ける価値があるかどうかは諸君らの判断に委ねよう」

自由を勝ち取るべく、静真は地獄と呼ばれる戦場に志願する。
その先で出会う剣人の少女・セレナ。
果たされるスティグマとの“聖約“。立ちはだかる最強の敵。


運命は、静真を逃れ得ぬ歯車の中に組み込み、
不吉な潮流へと誘っていく。


パッケージ裏より引用


シナリオ


良い設定、足りないシナリオ!


はい、予想通りのETERNALです。
作品名上は“輝光翼戦記”というキーワードがないですが、
公式ページにも書いてある通り、世界観や設定は“輝光翼戦記“シリーズのものとなっています。
すっごいザックリ言うと多種族が存在する異世界ファンタジーといったところ。

んで、内容どうなんよーって話ですが、前作のコロナの時もそうだったんで、
今回もそうなんだろうなーとは思ってはいたんですが、
やはり……って感じで初っ端一言の感想になります。

設定的によいなと思うのは剣人、機人といった異なる考えや価値観を持つ多種族のキャラ、
いかにもって感じのファンタジー世界観がとっつきやすくGood!
また、作中で謎は解明されませんが、世界の誕生や仕組みには何か設定がある様子、
全貌が見えないオーダクルの世界や歴史など、謎を漂わせている感が非常に興味をそそります。

がしかし、謎を残し興味を持たせるには成功している反面、
描写が不十分だったり、見えている範囲の設定は意外とうっすぺらい印象を受けます。
ぶっちゃけ言うとそれっぽいことを設定として匂わせているだけで
実際にはそんなたいしたこと考えていないんじゃね?っと思ったりもします。


もうちょい今作のシナリオにつっこんで書くと今回は大きく3部構成、
王道的なルートの櫂(白のルート)、ちょいダークな雰囲気が漂う静真(黒のルート)、
そして2つのルートを越えてプレイ可能になるグランドルートという感じ。

櫂のルートは良くも悪く王道的で物足りなさもあるけど妥当かなって所、
静真のルートは策謀渦巻く感じでちょいこっていて好みだったかな。
グランドルートは意外とラスボス勢がしょっぼいのが残念。
黒幕ではあるけど、全てを動かしているというよりは動かされているって感じだったもので。

とまぁ、ルートごとの感想はザックリこんな感じ。
正直期待していたより静真のルートがよかったのが救い……かな?
後はだいたい予想通りで、シミュレーションゲームとしてはこんなものでしょってところ。




システム


結構遊べるシステム、ただしバグ多し


システム的にはスパロボっちくにマップ移動、アクション選択で攻撃を繰り返し、
ミッションをクリアを繰り返していくシミュレーションゲーム。
公式サイト曰く、MAP&ミッションは70以上、ユニットも50以上となかなかのボリューム感。

ポイントとなるのは6つの属性と、インタラプトシステム。
属性は言わずもがなで各キャラの得手不得手を表すもの。
相手の弱点属性狙ってアクションスキルを使い分けたり、
庇うアクション、属性を強化や付与などを駆使して行きましょうという話。

んで、いっちゃん重要なのはインタラプトシステム。
システム的には他キャラの支援と割り込みシステムというもの。
支援範囲に攻撃キャラがいたら他キャラが支援可能でリアクションスキルを選択可能です。
単純にキャラ強化&弱体化するものから、
相手や攻撃キャラが特定条件を満たした時に発動するものなどがあります。
最初はとっつきづらいところが多いですが、慣れるとここを考えるのがポイントになるので、
おもしろいところだったりします。

そして今作はマップの描写から、戦闘シーンまで全て3Dでできています。
3Dってことで見栄えがよく、キャラの臨場感がましていいですよね!
とは言え、マップ上での動きはなかなかですが、
戦闘シーンではちょっと動きがあまいかな~と思うのも事実。
まぁ、エロゲメーカーにガチの3Dものは無理だと思うので、ここらへんが限界なのかと。

後はここらへんに力を割いたせいか他の色んなところでバグがおおいです。
そこらへんはパッチ当てるのをお忘れなく。




キャラクター

総勢40を越えるような多彩なキャラ。
複数国家があることもあり、多数のキャラが登場します。
ここらへんは魅力の一つですよねー

全部は紹介しきれないですし、ここでは各ヒロイン勢を紹介していきましょー。
なお、本作は5ヒロインです。


アルファリア



純情無垢の甘えっ子

心持たぬ機人っという全体設定に反する感情表現豊かなキャラ。
基本的には甘えっ子属性全開で、感情表現が豊かな様、疲れてすぐ眠くなるなど、
全亜知的には手のかかる子供って印象が非常に強い。
そんなわけであんまりヒロインぽくねーなっと思うので、
マスコットキャラとして愛でる感じの扱いがちょうどいいかなと思ったりしました。


レティオラ



真面目な王女様

グランヴィリオ剣聖国家の王女として清く正しくあれっという心情のもとに立ち振る舞う少女。
根が真面目で心優しいこともあり、象徴としての王女として奉るには良いですが、
国家間の戦争などには向かず、理想と現実に振り回されるご様子。
担ぐ神輿としてはいいが、先導者としては未熟と言ったところですかね。

男女の機微には疎いって設定ですが、正直疎すぎてめんどいなこいつっと思わなくもないw
まぁ、よくも悪くもそこがチャームポイントなのでお気に召すかがポイントです。


スティグマ



徐々に変わりゆく機人の少女

ヒロイン勢の中で一番変化が顕著なキャラが彼女です。
序盤は機人族としての設定に沿う自我や感情の薄さが目立ちますが、
徐々に静真への奉仕を存在意義とし、また固執していくようになっていきます。
また、静真の姉と同じ容姿ということもあり、そこらへんの事情も絡んでくるのがみそ。

個人的にはキャラ自体は好きではないけど、立ち位置としては好きなキャラ。
アルファリアのように希望としての象徴にはなれず、破滅が徐々に迫る中、
得てしまった感情とどう向き合い、どう動いていくのかってところが見どころになります。


セレネ



本作で一番報われないヒロイン

うん、感想としてはこれにつきますね。
ルジワダ勢の中では一番心優しい性格をしており徹底的に周りとのソリが合いません。
記憶がないことに加え、臆病ということもあって、かな~り周りと状況に流されているご様子。

また、聖約のパートナーが静真とわかりはするが彼はスティグマしか見えておらず、
戦闘では機人化を多様するので、剣としての彼女の出番もめっさ少ないです。
その上、ルート上での扱いも……な感じなものでして。
うん、残念ながらこの娘は報われない運命のもとに生まれたってことで。



ペリダディア



目立ち切れないけどいい味は出している

ヒロインの中では唯一のミドルスタン勢。
破天荒なユプシラ王女に振り回されつつ、それを健気に支えております。
性格的には真面目で人当たりが良いということもあり
他の勢力の面々とも関係を構築し、ミドルスタン勢の取次役って印象もややあったり。

全体的には悪くない印象なのですが、
本作はアルファリアとスティグマの存在を第一に掲げているところがあり、
ヒロインとしては目立った存在になりきれないってところはご愛嬌ですかね?
後、ミドルスタン勢であり、あくまでユプシラの従者って立ち位置って理由もありますが。





CG&立ち絵

多数の原画陣!
キャラページをサラッと見た感じでも原画さん何人もいるなーと思っていましたが、
あらためて参加した原画人をみるとかなり多い。
たぶん区別つけられていない人が何人かいるんだろう。

個人的にはこれは!って原画さんはいないけど、
人数が多い割にはめちゃくちゃ描き方に差があるわけではないので、
世界観を壊すようなことはなく、バランスは取れていると思う。たぶん。

ただ、人数がすっごい多いわりにはCG枚数は他のゲームと比べて多いと言うわけではない。
なんでこんなに多数の原画陣が必要だったのかはちょい不明ですね。



音楽&映像

音楽関係は四十万行道さん。
コロナの時に初めて名前を知りましたががこの方の音楽はかなり良いです。
バトルもの(本作はシミュレーションですが)にあうスピーディーな曲、
鬼気迫る感じや圧迫をかけてくるような曲調が大変作品にあっていて素晴らしい。

またボーカル曲関係もかかわっており、
言葉ではうまく表現出来ませんが味のある独特雰囲気を持ちつつ、
カッコいい曲となっております。
後、ここのメーカーはゲーム買うと特典とかでサントラとかボーカル集付いているのがGood!

主人公ごとにOP違っているのですが、ここでは公開されているものをリンクはっときます。





その他


バグ多し!!

いや~世界観とか結構遊べるシステムとかいいにはいいんですが、
上でも書いたとおりすっげーバグ多いです。軽くプレイしてもすぐ数個見つけるかと。
公式ではエンハンスドモジュールとか言っていたりしますが、
ぶっちゃけ言うとバグの修正パッチなんで是非当てましょう。
止まったり、声出なかったりと色々不都合があるので……

3D化して開発が大変だった弊害だとは思うし、
公式ページの更新頻度や延期などからある程度は予想はしていたんで驚きはなかったですがねw

まぁ、多少思うところはありますが、
3Dしたりなどのチャレンジングな姿勢は評価したいと思っているので、
今後に活かして欲しいなーっと切に願っております。



まとめ


バグが多いことを除けばそれなりに良い


ですね~
結構遊び込めるシステムですし、シナリオがやや薄いってとこもありますが、
全体的に雰囲気や謎がある設定が世界観の魅力を高めていると思います。
キャラ面では、個人的にめっさ惹かれるようなのはいませんでしたが、
多彩なキャラがおり色々見るべきとこはあるかと思いますしね。

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